黒曜ランドから無事に戻ってきた。

無傷とは行かず、みんなボロボロだ。

「ダチより大切なモンなんてないだろ?」

…正論だ。でも、試合が近いんだろ?

野球バカのお前が腕を犠牲にしてどーすんだ。

 

 

 

 

   無理して笑いやがって、胸クソ悪ィんだよ。

                            

 

 

 

 

 

 

 

 

テメーはいつもノン気にヘラヘラしてればいいんだよ。

   そんな無理したって、

   テメーに十代目の右腕は譲んねーよ。                   

 

                            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       「――獄寺!!」

                        

 

 

 

 

 

 「こんな時間に何してんの?」
        「ヤニ切れ。テメーこそ何してんだ。」

 

 

 

 

           

 

 

 

 

 

 「えっと……か…体慣らし?」

 

 

 

 

(――バレバレの嘘つきやがって。) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グー…

 

 

 

 

 

            「あ。」                   

  

 

 

 

 

「ったく…いつでも緊張のねぇ奴だな。ほら。」

 

「……?」

 

 

 

「肉まん。ちょっと買いすぎちまったから、やるよ。」

 

 

 

     「一個だけな!!」             

 

 

 

   「へへっ…悪いな!」

 

 

 

            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「じゃ、俺こっちだから。」         「おう。」

  

 

 

「あ!今度さ、キャッチボールしようぜ!!」

「はぁ?ざけんな!誰がそんなダリィ事すっかよ!!」

「ははっ!まぁそう言うなって!!」

「……寒ぃから俺はもう帰る」

「…だな。じゃあまた明日。」

 

 

  

 

 

 

 

 

……獄寺っ…!!

 

 

                        

 

 

 

サンキュなっ…!!

 

 

 

バーカ。……一個貸しだ。

 

 

 

 

 

 

 

また明日から

みんなで一緒に笑えるように…

 

 

fin.

 

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